ネット証券とは
ネット証券とは、実店舗を構えずにインターネットのホームページに株式取引用の画面を設けて売買業務を行なう証券会社をいいます。
接客用店舗を構え、窓口や電話で株式の売買注文を受け付ける対面証券と比べ、ネット上で一連の取引が完結するため低いハードルで投資を始められたり、会社の人件費や維持コストが抑えられる分、取引手数料が安かったりするメリットがあります。
この記事では、ネット証券のメリットとデメリットを紹介していきます。
今、口座を開設しようと考えている方は必見です!
ネット証券のメリット
ネット証券のメリットとしては、まず売買手数料の安さを挙げることができます。
通常、対面証券で売買注文を出す場合、売買金額に対して1%の手数料を支払うことになりますが、
ネット証券の場合は売買金額に対する手数料率が0.1%以下であるケースが少なくありません。
ネット証券によっては、日計り取引に限定し、手数料無料のサービスをしている会社も存在します。
また、大手のネット証券では、ホームページ上で国債や社債、投資信託も購入することができますから、自宅にいながらにして、様々なバリエーションの投資を楽しむことができます。
ネット証券のデメリット
システムがダウンする可能性がある
ネット証券のデメリットとしては、取引システムに障害が発生してしまい、売買注文を出せなくなってしまうことがあげられるでしょう。
大手のネット証券であっても、必ず何らかのシステム障害を起こします。
日々、システムの不備を取り除く努力を続けているにも関わらずです。
株価の急激な上下落などの局面で、アクセスが集中することによってシステムがダウンしてしまい、保有している株式の売買ができなかったという事態は十分に考えられます。
このような事態が発生してしまうと、特に個人投資家にとっては大きな痛手となるでしょう。
対応してくれる担当営業マンがいない
自分を担当する営業マンが存在しないことも、デメリットでしょう。
対面証券で取引をしていると、自分を担当してくれる営業マンがつき、最新の金融市場の動向や個人投資家の追証の状況などを教えてくれますが、ネット証券では全てを自己完結で行わなければなりません。
例えば、担当の営業マンが、「昨日は年に一度あるかないかのレベルで個人投資家が損切りの売り注文を出していた」と話してくれれば、「株式市場はまさに底値圏である」と判断できます。
しかし、ネット証券の場合、担当の営業マンがいないため、そのような最新情報を得る手段がないのです。
ネット証券はなぜ手数料が安いのか
ネット証券の手数料が安い理由としては、店舗を構えていないことが大きな要因として挙げられます。
対面の証券会社の場合は、オフィスビルのフロアを賃貸借契約で借り、支店を構えた上で接客業務を行いますが、
ネット証券には家賃という維持コストがないため、その分手数料を安く設定することができるのです。
また、ネット証券には支店がないため、営業マンを雇用する必要がありません。
そのため人件費を、対面証券と比べて安く済ませる事ができ、手数料を安く設定できる要因となっています。
株式投資をするならネット証券がおすすめ
20年前と比べれば、ネット証券の登場によって個人投資家の株式投資の形が大きく変化しました。
売買手数料は格段に安くなりましたし、自宅のパソコンやスマートフォンからでも売買注文を出せるようになったのです。
おまけにネット証券のサービスとして、各証券会社が発行するアナリストレポートを読めるようになったので、今まで不利とされていた機関投資家と個人投資家との間の情報格差はほぼなくなったと言って良いでしょう。
手軽で手数料の安いネット証券は初心者にはもちろん経験者の方にもおすすめです!